A面:《Featured Artist》2010年代、アイスランドで育まれた音たちについて。

ここ東京でとても寒い日が続くと、いつもある国のことを想像する。

そうすると、不思議と 寒さも美しい季節の変化のひとつだと感じられる。

 

イギリスの上に位置するアイスランドという国がある。

ビョークシガーロスアイスランド出身だ。

寒い冬の夜、部屋で 読書をしながら聴きたい、温かな気持ちになる

私の注目しているアーティストを紹介したい。

 

pascal pinon (パスカルピノン)

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現在20歳の双子のデュオ。2012年に

渋谷にあった小さなレコードと雑貨を扱う伝説の店Violet and Clareのおかげで初来日を果たしている。

もやのかかったようなという表現では形容できていない気がする。彼女たちの楽曲は、アイスランドならではのオーロラがゆらめいているような、輪郭のぼやけたドリーミーなサウンド。透き通った若い声。ランダムに入る気の抜けた笛の音色は貫禄さえ感じられる。

 

 

 

 

 

同じくアイスランドの新星を紹介したい。 彼の名は、Ásgeir (アウスゲイル)。

人口40人あまりの集落ロイガルパッキ出身の現在21歳。

2012年のアイスランドミュージック・アワードで「アルバム・オブ・ザ・イアー」「ベスト・ニューカマー」「パブリック・チョイス」「オンライン・アチーヴメント」と四つの賞を受賞。デビューアルバム(アイスランド語版)は、国民の10人に1人が彼のアルバムを持っているという計算になってしまうほどのビッグヒットを記録した。

ビョークシガーロスを尊敬し、そうなりたいと語る(US,UKの若造のひねくれナルシシズムは皆無!謙虚そのもの!)純朴な彼だが、そのトップ2もびっくりの新星だ。

 

彼のサウンドは、自分の声を重ね録りしたハーモニーが特徴だが、エンヤのような壮大な世界観ではなく、Bon Iverのようなアコースティックギターの奏でる柔らかいメロディラインに溶け込んでいる。 

 

家の中のぬくもりを感じながら、窓の外の雪がしんしんと降り積もる自然を眺めているときのような、

心静かで、自国の季節や環境への愛にあふれるあたたかさが、彼らの音楽からは感じられる気がする。


ちなみに、アイスランドの冬はあまりに寒く、多くの国民が部屋の中で読書会をして楽しむのだそうだ。文学的な素養が身につく環境下だからか、アウスゲイルの楽曲は、父が詩を書き、息子がメロディをつけて歌うというとても珍しい形だ。

 

アウスゲイルは、来月2月15日(土)Hotess Club Weekenderで初来日。

わたしも聴きに行く予定。彼の目に冬の東京はどう映るのだろうか。